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「いい人が採れない」と「DXが進まない」。実はこれ、同じひとつの悩みです

荒金 🗓 2026.08.07 ⏱ 約8分
AI・DX 「採れない」と「進まない」。
根っこは、ひとつ。
DX
目次
  1. 若い子は、応募する前に会社を調べている
  2. 「採れない」と「進まない」が、なぜ同じ悩みなのか
  3. まず、自分の会社をチェックしてみる
  4. DXが進むと、なぜ採用が強くなるのか(表)
  5. 直す順番は、いつも「中身が先」
  6. 求人票は、AIに書き直してもらう手もある
  7. 仮のケース:山口の製造業32名の半年
  8. もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース
  9. よくある質問

社長さんと話すと、たいてい2つの悩みが出てきます。「いい人が採れん。応募が来ても即戦力がおらん」。そして「DXって聞くけど、何から手をつけたらええか分からん。社員も乗り気じゃない」。この2つ、別々の問題に見えて、根っこは1つです。片方を直すと、もう片方も動きだす。先に言っておくと、うちはこの2つを仕事にしている会社です。割引いて読んでください。それでも、この「根っこがつながってる」という話は、業種を問わず本当によく当たります。

01若い子は、応募する前に会社を調べている

DXが進んでいない会社は、外から見ると「古い会社」に映ります。今の20〜30代は、応募する前にSNSや口コミで社風を調べます。「PCがまだ古い」「紙とFAXが中心」「残業が多いらしい」。こういう話が伝わった瞬間に、いい候補者はそっと離れていきます。電話も鳴りません。落ちた理由すら、こっちには分からない。

逆に、デジタルが進んでいる会社は、採用が強くなります。同じ求人でも、見え方が変わるからです。

面接に来る前に、もう半分は決まってる。会社の"見え方"で、な。
── 若手の採用に悩んでいた社長さんの言葉

02「採れない」と「進まない」が、なぜ同じ悩みなのか

中身のDXが遅れている「古い会社」に映るいい人が採れない変える余力がない放っておくと回り続ける
図:採れないと進まないは、同じ1本のループ

採用の悩みと、DXの悩み。実は同じ1本の線でつながっています。図にすると、こういうループです。

① 中身
DXが遅れている
紙・FAX・手作業。仕事が属人化して、残業も多い。
② 見え方
「古い会社」に映る
応募前の下調べで、そう伝わる。候補者が離れる。
③ 採用
いい人が採れない
人が増えないから、現場が回らず、変える余力もない。
④ 逆戻り
DXがまた止まる
①に戻る。放っておくと、ぐるぐる回り続ける。

片方だけ直そうとしても、うまくいきません。求人票だけ立派にしても、中身が古いままなら、入った人が「話が違う」と辞めます。中身(DX)を直すと、見え方が変わり、採用が動く。入口は1つでいいんです。同じ悩みを、どう捉えるかで手の打ち方が変わります。

捉え方やること結果
別々の悩みと
見る
採用は求人広告、DXはシステム。バラバラに手を打つお金も手間も倍。中身が古いままで、また辞める
根っこは1つと
見る
まず中身(DX)を直し、その結果を採用に見せる入口が1つ。中身が本物だから、入った人も続く

03まず、自分の会社をチェックしてみる

次のうち4つ以上あてはまったら、「採用」と「DX」を一緒に考えるタイミングです。

▷ ここがコツ:いちばん危ないのは、5つ目です。社長が自分の会社の良さを30秒で言えないと、求人票にも面接にも、それは出ません。まずそこを言葉にするだけで、採用は変わります。

04DXが進むと、なぜ採用が強くなるのか(表)

DXは「システムを入れること」じゃありません。会社の動き方、決め方を変えることです。この変化は、外からも見えます。求人票の中身が、勝手に良くなっていくんです。

DXで変わったこと採用への効き方
チャットを
導入
「今どきの会社」に見える。柔軟な働き方の印象も
案件管理を
デジタル化
「仕事が整理されてる」→ 入社後の不安が下がる
残業を
見える化
求人票に「平均残業◯時間」と書けるようになる
数字で
経営判断
「ちゃんと数字で話す会社」→ 伸びたい人が集まる

どれも、採用のための特別な仕掛けじゃありません。仕事をラクにしただけ。なのに、会社の見え方まで変わる。これが「根っこが1つ」ということです。

「うちの見え方って、若い子にどう映ってる?」
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05直す順番は、いつも「中身が先」

1中身を整える集計に時間がかかる仕事を1つ、デジタルに2言葉にする「うちの良さ」「働く1日」を社長の言葉で3外に見せる求人票・採用サイトを直す。整った中身をそのまま出す
図:順番を逆にしない。中身 → 言葉 → 外

ここを間違えると、せっかくの手間が無駄になります。順番はこの3ステップ。

STEP 1
中身を整える
集計に時間がかかる仕事を1つ、デジタルに置き換える。
STEP 2
言葉にする
「うちの良さ」「働く1日」を、社長の言葉で書き出す。
STEP 3
外に見せる
求人票・採用サイトを直す。整った中身を、そのまま出す。

▷ 注意:順番を逆にしないでください。中身が伴わないのに求人票だけ良くすると、入った人がすぐ「話が違う」と辞めます。良い採用は、良い中身の"結果"です。

06求人票は、AIに書き直してもらう手もある

「条件だけ並べた求人票」は、若い子の心を動かしません。「経験者優遇・要普通免許」。それだけだと、伝わらない。かといって、社長が文章を練る時間もない。ここは、AIに下書きを頼む手があります。今の求人票を、そのまま貼るだけです。

そのまま使える頼み方(ChatGPT等に貼る)コピー
あなたは地方の採用のプロです。次の求人票を、地元で働きたい20代に届く文章に書き直して。 ・条件の羅列ではなく「働く1日」が想像できるように ・うちのデジタル化の取り組みも一言入れて(例:日報をクラウド化した等) ・かっこつけず、正直に 求人票:(今の求人票をそのまま貼る) うちの状況:(業種・人数・最近デジタルで変えたこと)

▷ 注意:給料・勤務時間・休日の数字だけは、最後に必ず自分で確認を。AIは、もっともらしい数字を勝手に入れることがあります。ここは人の目で。

07仮のケース:山口の製造業32名の半年

実際の案件をもとにした、仮のお話です(特定の会社の話ではありません)。着手する前は、こんな状態でした。

ここから半年、中身を先に直して、あとで採用に見せました。

1〜3ヶ月
デジタル化から
紙の日報をクラウドに。月1回のかんたんIT研修。残業の実態を数字で見える化。
4〜6ヶ月
採用に連携
採用サイトを作り直し。社長の3分インタビュー動画。求人票を書き直す。
半年後
両方が動いた
「デジタル好き・IT経験あり」の応募が増えた。

いちばん変わったのは、応募数でした。

着手する前(月の応募数)
1〜2名
半年後(月の応募数)
5〜6名

社長のひとこと。「採用の話と経営の話が、初めてつながった」。中身を先に変えたから、外に見せるものが本物になった。順番の力です。

08もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース

用語を、かみ砕く

用語この記事での意味
見え方応募前の下調べで、候補者に伝わる会社の印象。公式サイト・口コミ・SNS
中身実際の仕事の回し方。紙かクラウドか、残業はどうか、属人化しているか
求人票の「働く1日」条件の羅列ではなく、入社後の1日が想像できる書き方
負のループDXが遅れる→古く映る→採れない→余力がない→DXがまた止まる、の循環

よくあるつまずきと、直し方

つまずき直し方
求人票だけ立派にする中身が古いままだと、入った人が「話が違う」と辞める。中身が先
採用とDXを別の担当に分ける根っこは一つ。一緒に棚卸しする
社長が自社の良さを30秒で言えないここが言えないと求人票にも面接にも出ない。まず言葉に
AIに書かせた求人票を確認しない給料・時間・休日の数字は、AIが盛ることがある。最後は人の目
応募前に候補者が見る画面(前)・ 7年前のホームページ・ FAXの注文書の画像・ 求人票は条件の羅列中身を変えたら、見え方が変わった同じ画面(半年後)✓ 日報はスマホで、と書いてある✓ 働く1日が想像できる求人票✓ 社長の3分インタビュー
図:候補者が見る「見え方」の前後(仮の例)

ケースで見る(仮の例)

周南の食品製造(社員32名・仮の例)。社長の悩みは「若手が来ない」。求人サイトを増やし、写真を撮り直した。応募はゼロのまま。ある日、若い社員に「会社名で検索してみて」と頼んだ。出てきたのは、7年前のホームページと、FAXの注文書の画像。

順番を変えました。まず中身。紙の日報をクラウドに、集計の週3時間をゼロに。次に言葉。「うちの良さ」を社長が書き出す。最後に外へ。求人票を「働く1日」で書き直し、採用ページを作り直した。

半年後、応募が月1件から月4件に。入った人が言ったのは「日報がスマホでできるって書いてあったのが決め手」。採用のためにやったことは、何もない。仕事をラクにしただけ。これが「根っこは一つ」の意味です。

▷ ここだけは
  • 直す順番は、中身→言葉→外。逆にしない
  • 会社名でスマホ検索。若い子が見る画面を見る
  • DXは採用の仕掛けではない。仕事をラクにした結果が見え方になる

09よくある質問

採用とDX、どっちから手をつければいいですか?
DX(中身)が先です。中身を整えると、会社の見え方が変わり、採用が勝手に動きだします。求人票だけ先に直すと、入った人が「話が違う」と辞めてしまいます。
求人票をAIに書かせて、大丈夫ですか?
下書きまでは、じゅうぶん頼めます。今の求人票を貼って「働く1日が想像できる文章に」と頼むだけ。ただし給料・勤務時間・休日の数字は、AIが勝手に盛ることがあるので、最後に必ず人の目で確認してください。
大がかりなシステムを入れないと、DXになりませんか?
なりません。集計に時間がかかっている仕事を1つ選んで、デジタルに置き換える。日報でも、勤怠でも。小さくていいんです。
半年くらいで、採用は変わりますか?
仮のケースでは、月の応募数が1〜2名から5〜6名に増えました。中身を先に整えたのが効いています。会社の状況で差はありますが、順番を守れば手ごたえは出ます。
まず何から始めればいいですか?
3つだけ。自分の会社の良さを30秒で言ってみる。集計に時間がかかる仕事を1つデジタルに置き換える。今の求人票をAIに一度見せる。この順で十分です。
荒金
合同会社Ring's / 山口・周南で中小企業の経営に伴走。CDO代行・採用・補助金まで
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読んで終わりにしない。合うところから、ひとつだけ。

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