ホーム/コラム/AI・DX
AI・DX

CDO代行の費用相場と、頼むべき会社・頼まなくていい会社の見分け方

荒金 🗓 2026.08.07 ⏱ 約7分
AI・DX 外部CDO、月いくら?
頼むべき会社と、そうでない会社。
DX
目次
  1. その前に。「DXの目的」が言えるか
  2. 頼むべき会社は、この3タイプ
  3. 今は頼まなくていい会社(3つ)
  4. 頼むべき/不要を、1枚のチェック表で
  5. 費用の相場。月いくらかかるのか
  6. 失敗しない、外部CDOの選び方
  7. もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース
  8. よくある質問

「外部CDOって、月いくらで、どんな会社が向いてるんですか?」。よく聞かれます。正直に言うと、向いてない会社もあります。ちゃんと、あります。契約をやみくもに勧めるより、「あなたの会社に本当に要るか」を一緒に考える。それがこの仕事の最初の役目だと思っています。今日は、費用の相場と、向き・不向きをそのまま書きます。自分の会社に当てはめながら読んでください。うちは外部CDOをやっている会社ですが、それでも「今は要らない」と言うことがあります。要らない時に入れても、お金だけ消えて何も変わらないからです。

01その前に。「DXの目的」が言えるか

費用の話をする前に、1つだけ確認してください。ここが「言えない」なら、月いくら払っても効きは半分です。

チェック言える言えない
DXの目的「何のためにDXをやるか」を自分の言葉で言える → 次へまず社内で整理を
社長の関与社長自身が、DXに関わる気がある → 次へCDOより先にやることあり

▷ ここがコツ:「目的」は立派じゃなくていい。「日報の集計に週3時間とられてるのをなくしたい」で十分。むしろ、それくらい具体的なほうが進みます。

02頼むべき会社は、この3タイプ

① DXを設計できる人が、社内にいない

社員10〜50名くらいで、「IT担当」はいるけど、実際はPCの管理や簡単な操作が主な仕事。こういう会社、すごく多いです。DXを設計できる人――業務の流れを見渡して、デジタル化の順番を決めて、ツール選びから効果の測り方まで一貫してやれる人――を正社員で採ろうとすると、年収600〜1,000万円以上の市場になります。この「設計する力」を、正社員を1人増やさずに、月額の顧問として確保する。それが外部CDOの使いどころです。

② ツールは入れたが、成果が出ない

「クラウド会計を入れた」「営業管理のソフトを入れた」「チャットを入れた」。でも、誰も使わない。データも取れてない。仕事はラクになってない。これ、よく聞きます。本当の原因は、ツールじゃありません。設計がなかっただけ。外部CDOが最初にやるのは、新しいツールを足すことじゃない。「なぜ使われないのか」を、現場に入って解きほぐすことです。

③ 社長がひとりでDXを背負っている

「進めようとしても、社員が乗り気じゃない」。「相談できる相手が、社内にいない」。このケースでは、外部CDOが経営の壁打ち相手になります。社員に変化を求める前に、社長自身が「方向と、その根拠」を持っておく必要があります。外の人間と定期的に話すだけで、その整理はぐっと速くなります。ひとりで抱えなくていい、という話です。

社長が孤独なままだと、DXは絶対に進まん。まず、壁打ち相手をつくることや。
── ひとりで3年悩んでいた社長さんの実感

03今は頼まなくていい会社(3つ)

ここが、いちばん正直に書きたいところです。次に当てはまるなら、今すぐの契約は要りません。

① DXを「やらされてる」感が強い

「補助金の条件だから」「業界の流れだから」。外からの義務感だけで進めても、費用に見合う成果は出ません。まず「なぜやるのか」を社内で腹落ちさせてから。順番が逆だと、続きません。

② 対話の時間が、どうしても取れない

外部CDOとの月1〜2回のミーティングや、課題の共有には、社長の時間と気力が要ります。「会ったとき以外は何もしない」「宿題がたまる一方」だと、残念ですが成果につながりません。最低でも、月1〜2時間の対話と、社内で橋渡しをする担当者が要ります。

③ 資金繰りが厳しい時期

月額の顧問費用を優先するより、まず事業の足元を固めるべき時期もあります。外部CDOは「攻めのDX」を支える仕事。守りが固まってから、攻めるタイミングで使うのが王道です。

04頼むべき/不要を、1枚のチェック表で

頼むべきタイミング橋渡し役を決めて自走今は頼まなくていい社内で進める設計できる人がいない設計できる人がいる意欲が高い意欲が低い
図:見るのは2つだけ。意欲と、設計できる人

見るのは2つだけ。「DXへの意欲・社長の本気度」と、「社内に設計できる人がいるか」。この2つで、だいたい見えます。

あなたの会社は?今どうする判定
意欲が高く、社内に設計できる人がいない設計と実行を、月額で借りる◎ 最も向く
意欲は高いが、設計できる人は社内にいるまず社内で回す。詰まったら相談△ 今は保留
意欲はあるが、対話の体制がまだない橋渡し役を決めてから△ 準備が先
意欲も低く、目的も定まっていない目的づくりから。契約は時期尚早✕ 不要

「あなたはどれ?」で選ぶと、こう分かれます。

「うちは、今なのか。まだなのか」
目的が言えて、
設計できる人がいない
頼むべき
タイミング
意欲はあるが、
体制がまだ
橋渡し役を
決めてから
目的が曖昧・
資金繰りが厳しい
今は
頼まなくていい

「うちは、今なのか。まだなのか」
30分で、今のフェーズだけ一緒に見ます。

オンライン可 / 「今は不要」ならそう言います / 契約ありきではありません

無料相談を申し込む →

05費用の相場。月いくらかかるのか

正社員で採る(設計人材)年収600〜1,000万外部CDO(月40〜50万)年480〜600万※相場の目安。規模・通う回数・関わる範囲で変わる
図:「設計できる人」を確保する費用の目安(年)

いちばん知りたいのは、ここだと思います。正社員で「設計できる人」を採る場合と、外部CDOを月額で借りる場合を、並べて見てください。

頼み方費用の目安中身
正社員で
採る
年収600〜
1,000万円
設計できる人材の市場相場。採用そのものが難関
外部CDO
(月額顧問)
月40〜50万円月1〜2回以上、現場に通って設計と実行に伴走

月40〜50万円は、決して小さくありません。でも、正社員の設計人材を採るより身軽で、採用のように「来るか来ないか」で悩む必要もない。守りが固まっていて、攻めたい会社には、じゅうぶん見合う投資です。

▷ 注意:ここは相場の目安です。会社の規模、通う回数、関わる範囲で変わります。実際の金額は、話を聞いたうえで最新の条件で確認してください。

DXコンサル外注とは、何が違う?

「東京のDXコンサルと、どこが違うの?」もよく聞かれます。並べると、こう違います。

見るところDXコンサル外注外部CDO(月額顧問)
納品物分厚い診断レポート現場で動く仕組みと、社内に残る型
現場に
入るか
月1回、報告に来るだけのことも月1〜2回以上、現場に入って一緒に動く
実行「お客様で」か、別料金・別契約設計から実行まで、伴走の中に含む
費用の
300万円/3ヶ月
など一括が多い
月40〜50万円
の月額
中小との
相性
実行できる社員が社内に要る実行役がいなくても回りやすい

06失敗しない、外部CDOの選び方

外部CDOを選ぶとき、いちばん大事なのは正直に話せる関係です。「うちに要るのか」を正直に診てくれて、要らないなら「今は要らない」と言ってくれる。そういう相手を選んでください。見極めるポイントは、この3つです。

参考までに、うちは今、外部CDOとして3社と伴走しています。数を増やすより、1社ずつちゃんと現場に入る。それがうちのやり方です。月40〜50万円をいただく以上、抱えられる数には限りがあります。そこは正直にお伝えします。

相談してから、始まるまでの流れ

「頼む」と決めても、いきなり契約ではありません。この順で進みます。

STEP 1
無料ヒアリング
30分、今のフェーズを一緒に見る。「今は不要」ならそう言う。
STEP 2
診断
業務の流れを見て、どこに詰まりがあるかを確かめる。
STEP 3
提案・見積り
やる順番と、通う回数・費用を、書面で正直に出す。
STEP 4
契約・キックオフ
橋渡し役を1人決めてから、スタート。
STEP 5
月額で伴走
月1〜2回以上、現場に入って設計と実行を一緒に進める。

07もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース

用語を、かみ砕く

用語この記事での意味
DXの目的「日報の集計に週3時間とられているのをなくしたい」くらい具体的でいい。立派でなくていい
設計できる人業務の流れを見渡し、順番を決め、ツール選びから効果の測り方まで一貫してやれる人
橋渡し役社内で外部CDOと現場をつなぐ人。社長でなくていいが、決める権限は要る
やらされDX補助金の条件・業界の流れなど、外からの義務感だけで進めること。続かない

よくあるつまずきと、直し方

つまずき直し方
目的が言えないまま契約する月いくら払っても効きは半分。まず「何をなくしたいか」一つ
対話の時間が取れない月1〜2回の打ち合わせと宿題に、社長の時間が要る。取れないなら今じゃない
資金繰りが苦しい時期に始めるまず守りを固める。攻めはその後でいい
契約ありきの相手を選ぶ「今は要らない」と言ってくれる相手を選ぶ。まず診断、次に提案
DXの目的を、一文で言える社内に設計できる人がいない社長が月1〜2回、対話の時間を取れる資金繰りは落ち着いている「やらされ」ではなく、自分たちの課題だと腹落ちしている4つ以上なら、頼むタイミング。3つ以下なら、まず目的と体制から
図:外部CDOを頼む前の5つの確認

ケースで見る(仮の例)

山口市の卸売業(社員20名・仮の例)。社長は「DXをやらないと」と焦っていました。目的を聞くと「業界がそう言うから」。この段階では、契約を勧めませんでした。代わりに30分、困りごとを棚卸し。出てきたのは「受注の電話を事務が聞き間違える」という一点。

それなら、やることは小さい。注文をフォームで受ける。電話の人には事務が代わりに入力する。これだけで聞き間違いが月10件からゼロになった。ここで初めて社長が言いました。「次は、在庫も見えるようにしたい」。

目的が自分の言葉になった瞬間です。ここからなら、外部CDOの月額が効きます。順番は、目的が先。契約は後。焦って逆にすると、お金だけが出ていきます。

▷ ここだけは
  • 目的は具体的でいい。「週3時間をなくしたい」で十分
  • 意欲と、設計できる人の有無。この2軸で見る
  • 「今は頼まなくていい」と言う相手が、信用できる相手

08よくある質問

外部CDO(CDO代行)は、月いくらが相場ですか?
月40〜50万円が目安です。正社員で設計人材を採ると年収600〜1,000万円かかるので、それより身軽です。金額は会社の規模・通う回数・関わる範囲で変わるので、最終的には話を聞いたうえで確認してください。
正社員でIT人材を採るのと、どっちが得ですか?
「設計できる人」を正社員で採ると年収600〜1,000万円。しかも、その人材はそもそも採りにくい。設計する力を月額で借りられる外部CDOのほうが、中小企業には現実的なことが多いです。
うちは、頼むべき会社ですか?
「DXの目的が言える」「社長が関わる気がある」「社内に設計できる人がいない」。この3つがそろえば、向いています。逆に、目的が曖昧・対話の時間が取れない・資金繰りが厳しい時期なら、今は見送りが正解です。
契約したら、何をしてくれるんですか?
最初は診断です。いきなりツールを足しません。業務の流れを見て、デジタル化の順番を決め、現場に入って設計と実行に伴走します。社員を巻き込むところまでやります。
相談したら、契約を勧められませんか?
要らないなら「今は要らない」とお伝えします。要らない時に入れても、お金が消えるだけで、お互い困ります。まず30分のヒアリングで、今のフェーズだけ一緒に見ます。
荒金
合同会社Ring's / 山口・周南で中小企業の経営に伴走。「まず診断、次に提案」を信条に外部CDOとして伴走中
この記事のあとの、次の一手
読んで終わりにしない。合うところから、ひとつだけ。

AI・DXの、ほかの記事

中小企業のAI導入 / コラム一覧