中小企業のAI活用ガイド
AI導入の進め方

AI導入の進め方
中小企業が戻らないための5つの順番

山口県周南市 合同会社Ring's / 最終更新 2026年8月20日

「AIを入れよう」と決めた会社が、次に迷うのが順番です。 ここでは5つの順番を、そのままなぞれる形で書いています。3番目から始めてしまう会社が多く、それが戻る原因になります。

順番を守る理由

順番を守る理由は1つです。成果が見える前に、社内の熱が冷めるから

AIの話は最初だけ盛り上がります。3か月たっても何も変わらなければ、次に提案しても誰も乗ってきません。だから最初の1つを早く形にして、社内に見せる。その順番になっています。

11. 困りごとを出す誰の、どの作業に、週何時間かかっているかを書き出す。20〜30個で十分です。22. 1つだけ選ぶ毎週くり返す・失敗しても被害が小さい・出来を判断できる人がいる。この3つで選びます。33. 小さく試す2〜4週間、ひとりか一部署で試します。うまくいった頼み方を残しておきます。44. 型にする頼み方と手順を文章にします。誰がやっても同じ結果になる形にします。55. 横に広げる同じ型が使える部署に渡します。ここで初めて全社の話にします。
5つの順番。1と2に時間をかけるほど、3以降が速くなる

① 困りごとを出す

紙かホワイトボードに、こう書き出します。「誰が」「どの作業に」「週に何時間」。

きれいにまとめる必要はありません。数が大事です。20〜30個あれば、選ぶ材料になります。

書き出すと、社内で当たり前になっていた作業が見えてきます。「これ、毎週2時間かけてたのか」という発見が、いちばんの収穫です。

② 1つだけ選ぶ

次の3つを全部満たすものを、1つだけ選びます。

最初の1つを選ぶ後回しここから始める最後にやるやらなくていいたまにやる毎週やる失敗しても直せる失敗が痛い
右上から選ぶ。左下は、慣れてからでも遅くない

③ 小さく試す

期間は2〜4週間。人はひとり、または一部署に絞ります。

この間にやることは2つだけです。実際の仕事で使ってみること。そして、うまくいった頼み方を、そのまま残しておくことです。

残し方は、メモ帳に貼り付けるだけで構いません。この蓄積が、次の④で効いてきます。

④ 型にする

試して分かったことを、手順として文章にします。

「この場面では、こう頼む」「この結果は、ここを人が直す」。この2つが書いてあれば型になります。

型ができると、担当が変わっても同じ結果が出せます。属人化を避けるのは、この段階の仕事です。

⑤ 横に広げる

同じ型が使える部署に渡します。渡すのは道具ではなく、型です。

ここまで来て初めて、全社の話になります。順番として最後にあるのは、うまくいった実例が社内にあるほうが、話が早いからです。

始める前の確認

始める前の5つ困っている作業を、現場の人が書き出している最初の1つが決まっている(2つ以上ではない)何を入力してよいか、線引きが決まっている旗を振る人が決まっている2〜4週間後に、振り返る日を決めてある全部そろっていなくても始められます。ただ、決めてから始めるほうが速い。
始める前に確認する5つ

よくある質問

全部いっぺんに進めたいのですが。
止めはしませんが、戻ることが多いです。同時に3つ以上を動かすと、どれも中途半端になり、成果が見えないまま終わります。
①の書き出しは、誰がやりますか。
現場の人です。社長が思う「大変な仕事」と、現場が感じている「面倒な仕事」はよくずれます。実際に手を動かしている人に書いてもらってください。
試してみて、うまくいかなかったら。
それも収穫です。「この仕事は向かない」と分かれば、次の候補に移れます。2〜4週間で区切りをつけるのは、そのためです。
④の「型にする」が難しそうです。
うまくいった頼み方をそのままコピーして、手順書に貼るだけで足ります。きれいな文書にする必要はありません。次の人が同じ結果を出せれば十分です。
「うちの場合、どこから始める?」60秒で見立てます。

困りごとを2つ選ぶだけ。合う入口と、始め方の順番をご案内します。設計から実行まで一緒に進める外部CDO(月額)もあります。

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