AI導入にかかるお金
見落とされる2つの費用と、効果の測り方
AI導入の費用というと、月々の利用料だけを思い浮かべがちです。 実際に効いてくるのは、その上に乗る2つのほうです。ここを見込んでいるかどうかで、続くか止まるかが分かれます。
費用は3つに分かれる
上の2つは請求書に出てきません。だから見落とされます。でも実際には、社員の時間として確実に発生しています。
道具代の考え方
道具は、最初から全社分を契約する必要はありません。
試す期間は、使う人の分だけで足ります。型ができて、横に広げる段階になってから増やす。この順番なら無駄が出ません。
会社によっては、いま使っているソフトにAIの機能がすでに付いていることもあります。新しく契約する前に、手元にあるものを確認してください。
整える時間
いちばん時間がかかるのは、決めることです。
何を入力してよいか。出てきたものを誰が確認するか。どこまでを人が直すか。この線引きを最初に決めておくと、後の迷いがなくなります。
決めごとは1枚にまとめておきます。新しく使い始める人に渡すものが、これになります。
教える時間
使う人が慣れるまでの時間も、費用です。
「使っていいよ」と伝えるだけでは、ほとんどの人は使いません。最初の1回を一緒にやる。この手間を惜しむと、道具だけが残ります。
うまくいっている会社は、社内に相談できる人を1人置いています。詳しい人である必要はありません。先に触っていて、聞ける人がいるかどうかです。
効果はこう測る
効果は、この式で出します。数字は自社の実測を入れてください。
時間の測り方は簡単です。導入前に、その作業にかかった時間を2週間だけ記録します。導入後に同じ2週間を測って、差を見ます。これで社内を説得する材料になります。
先に決めておく1行
使い始める前に、この1行だけは決めてください。
お客様の名前と個人情報は入力しない。
この線があるだけで、現場の迷いが消えます。細かい規程は後からで構いません。
よくある質問
- だいたい、いくらかかりますか。
- 会社の規模と、対象にする仕事の数で変わります。ただ、道具代よりも「整える時間」と「教える時間」のほうが大きくなる会社が多いです。最初の1つに絞れば、その分だけ小さく始められます。
- 高い道具を入れれば、成果も大きいですか。
- そうとは限りません。使う場面が決まっていなければ、値段は関係なく成果は出ません。先に場面を決めて、それに足りる道具を選ぶ順番です。
- 効果を社内にどう説明すればいいですか。
- 減った時間 × その人の時給 × 人数、が出発点です。そこから、道具代と、整えるのにかかった時間を引きます。ここまで出せば、続けるか止めるかを数字で決められます。
- 補助金は使えますか。
- デジタル関係の補助金や、人材育成の助成金が使えることがあります。内容は年度で変わるので、最新の一覧で確認してください。
困りごとを2つ選ぶだけ。合う入口と、始め方の順番をご案内します。設計から実行まで一緒に進める外部CDO(月額)もあります。