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IT導入補助金は、名前が変わった。デジタル化・AI導入補助金2026の使い方

荒木 🗓 2026.08.07 ⏱ 約9分
補助金 IT導入補助金は改称。
AI搭載ツールも対象に。
目次
  1. 旧「IT導入補助金」から、何が変わった?
  2. AIを搭載したツールも、対象に
  3. 使える経費・使いにくい経費(表)
  4. 押さえる3つの前提(後払い・併用・締切)
  5. 再申請のとき、賃上げの要件が厳しく
  6. 申請から導入までの流れ(図解)
  7. 先に「何を解決するか」を決める
  8. もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース
  9. よくある質問

「AIで業務をラクにしたい。でも、導入コストが気になる」。周南や山口の社長さんから、よく聞く声です。国の補助金を使えば、AI・ITツールの導入費の一部をまかなえる可能性があります。その代表格が、2026年に名前の変わった「デジタル化・AI導入補助金」(旧・IT導入補助金)。この記事では、何が変わったか・使える経費・申請の流れ・つまずきどころまで、地元目線でまとめます。むずかしい話は、しません。

01旧「IT導入補助金」から、何が変わった?

中小企業・小規模事業者のITツール導入を支える、代表的な制度です。もとの「IT導入補助金」が、「デジタル化・AI導入補助金」に改称されました。名前が新しくなっただけ、と思うと損をします。中身、とくに対象の範囲が広がっているからです。

会計ソフト・受発注システム・顧客管理ツールといった、これまでの定番はそのまま。そこに、新しい柱が加わりました。

02AIを搭載したツールも、対象に

旧・IT導入補助金・ 会計ソフト・ 受発注システム・ 顧客管理ツールAI入りの道具が加わったデジタル化・AI導入補助金2026✓ これまでの定番はそのまま✓ + AIを搭載したツール(自動応答・下書き・画像判定など)
図:対象の範囲が、こう広がった

いちばん大きい変化が、これです。新しくAIを搭載したツールの導入も、支援の対象に入りました。問い合わせに自動で答えるツール、文章や見積の下書きを手伝うツール、画像や在庫を判定するツール。こういった「AIが中に入った道具」を、補助を受けて導入できる道が開けたということです。

「AIを試したいけど、まず何から」という会社には、入り口として合う制度です。いきなり大きな設備投資をしなくても、日々の事務から軽くしていける。そこがこの制度の使いどころです。

対象の範囲が、どう広がったか。図で見ると一目です。

旧・IT導入補助金
ITツール中心
デジタル化・AI導入補助金
AI搭載ツールも

▷ ここがコツ:制度名を覚えるより、「うちの困りごとは、どのツールで軽くなるか」で見たほうが早い。ツールが決まれば、対象になるかを公募要領で確かめる、の順です。

03使える経費・使いにくい経費(表)

「で、何に使えるの?」。ざっくりの目安を表にしました。細かい線引きは枠と公募回で変わるので、最後は公募要領で確認してください。

対象になりやすい(例)対象外・注意(例)
会計・受発注・顧客管理などのソフト導入費
AIを搭載したツールの導入費
クラウド利用料(一定期間分)
導入に伴う設定・サポートの費用
パソコンやタブレット本体だけの購入
導入と関係のない汎用の備品
交付決定より前に発注・契約したもの
社員の給料・研修費そのもの

▷ 注意:補助率・補助上限額・対象経費の線引き・締切は、公募回ごと・年度ごとに見直されます。この表はあくまで概要です。買いたいものが対象か、金額はいくらまでか、必ず最新の公募要領で確認してください。

使えるから入れる、は失敗のもと。
困りごとが先、ツールと補助金は後。

04押さえる3つの前提(後払い・併用・締切)

制度を使う前に、3つだけ頭に入れておいてください。ここを外すと、採択されても足をすくわれます。

審査で問われるのは、AI・ITを入れて、何をどう改善するか。具体的な根拠がいります。「入れれば便利になりそう」だけでは、通りません。

読みながら「うちの場合は?」と思ったら このページの下で、そのまま聞けます ↓

05再申請のとき、賃上げの要件が厳しく

続けて使う予定の会社に、大事な変更点をひとつ。一度採択されたあと、もう一度申請するときの賃上げの要件が、以前より厳しくなっています。「前に通ったから、次もいけるやろ」で構えていると、条件を満たせず出せない、ということが起こります。

続けて活用する絵を描いているなら、給料をどう上げていくかも、早めにセットで考えておく。ここを後回しにすると、いざという時に動けません。細かい要件は、必ず最新の公募要領で確認してください。

▷ 注意:賃上げの要件は、制度と公募回で細かく定められています。「再申請のとき厳しくなった」という方向性だけ押さえて、具体的な数字と条件は、出す前に必ず一次情報で確かめてください。

「うちの規模でも、使える?」
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06申請から導入までの流れ(図解)

全体を先に見ておくと、段取りが組めます。はじめての人がつまずきやすい所に、印をつけました。

STEP 1
GビズID プライムを取る
電子申請に必須。発行に日数がかかる。まずここから。
STEP 2
困りごと・入れるツールを決める
課題が先、ツールは後。IT導入支援事業者と組む制度も。
STEP 3
事業計画をつくる
現状の課題 → 打ち手 → 期待効果を、数字で。
STEP 4
電子申請
締切ぎりぎりは混む。数日前に出し終える。
STEP 5
交付決定
ここで初めて「発注していいよ」の合図。
STEP 6
導入・支払い
交付決定より前の契約・支払いはNG。順番厳守。
STEP 7
実績報告 → 入金
後払い。報告の期限を過ぎると受け取れない。

▷ 注意:お金は「後払い」です。先に自社で立て替える必要があります。資金繰りも、計画に入れておいてください。

07先に「何を解決するか」を決める

その困りごと、どのAIツール?見積・文章づくりに時間がかか文章生成AI在庫や検品がアナログのまま在庫・画像判定AI問い合わせ対応に人手が取られ自動応答(チャットボット)
図:困りごとが先、ツールと補助金は後

補助金を意識しすぎると、「補助金が使えるから入れる」という本末転倒になりがちです。大事なのは、まず自社の課題をはっきりさせること。

困りごとが決まると、合うツールの見当がつきます。この分岐で当たりをつけてください。

「その困りごと、どのAIツール?」
見積・文章づくりに
時間がかかる
文章生成AI
在庫や検品が
アナログのまま
在庫・画像判定AI
問い合わせ対応に
人手が取られる
自動応答
(チャットボット)

こういう具体的な困りごとがあって、はじめてAI・ITツールの選定と、補助金の選択が意味を持ちます。「何が困りごとか、うまく言葉にできん」。そういうときこそ、AIの出番です。スマホのChatGPTに話しかけて、頭の中を整理してもらう。申請書の下ごしらえにも、そのまま使えます。

そのまま使える頼み方コピー
あなたは中小企業の業務改善のプロです。うちの困りごとを整理して。 ・うちは〇〇業、従業員〇名(周南市) ・困っていること:(例)見積作成に時間、在庫がアナログ、問い合わせ対応に人手 これを「課題 → AIやITで打てる手 → 期待できる効果」の順で、専門用語なしで表にして。まず"たたき台"でいい。

▷ 注意:これは、あくまで頭の整理と下書きまで。お客さんの名前や、社外秘の数字はAIに入れない。どの補助金が合うか・要件を満たすかの最終判断は、必ず最新の公募要領と、専門家の目で確かめてください。

08もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース

用語を、かみ砕く

用語この記事での意味
デジタル化・AI導入補助金旧・IT導入補助金の新しい名前。AIを搭載したツールも対象に
IT導入支援事業者制度に登録されたツール提供側の事業者。一緒に申請する形の枠がある
後払い先に自社で払い、完了報告のあとに受け取る仕組み
賃上げの要件再申請のときに問われる給料の引き上げ条件。以前より厳しくなった

よくあるつまずきと、直し方

つまずき直し方
「補助金が使えるから」でツールを選ぶ困りごとが先。見積・在庫・問い合わせ、どれが痛いか
AIツールなら何でも対象だと思う対象のツール・経費は決まっている。登録状況と公募要領で確認
再申請で、前回と同じ感覚で出す賃上げ要件が厳しくなっている。給料の計画をセットで
手元の資金を見ずに申請する後払い。導入費を先に払える資金繰りを確認
1困りごとを一つ決める見積・在庫・問い合わせ。いちばん痛いもの2合うAIツールの当たりをつける文章生成/画像判定/自動応答3対象かどうかを要領で確認登録ツール・経費・枠・締切4GビズID→申請→交付決定→導入交付決定より前の発注はNG
図:困りごとから入る、失敗しない順番

ケースで見る(仮の例)

周南の工務店(社員12名・仮の例)。「AIで何かしたい」と相談に来ました。困りごとを聞くと、見積書づくりに1件2時間。ここだけに絞り、文章生成AIを組み込んだ見積ツールを候補に。補助金は、そのあとで当てはめた。

順番が逆だったら、たぶん「補助金の対象ツール一覧」から選んで、使わない道具が増えていました。困りごと→ツール→補助金。この順なら、補助金が出なくても入れる価値がある道具が残ります。

もう一つ。この会社は2年前にも旧制度を使っていました。再申請の賃上げ要件を先に確認し、給料の計画を社労士と組んでから出した。ここを後回しにすると、いざという時に動けません。

▷ ここだけは
  • 困りごとが先。ツールと補助金は後
  • 対象ツール・経費・締切は公募回で変わる。必ず要領で
  • 再申請なら、賃上げの計画をセットで

09よくある質問

IT導入補助金は、もう無くなったの?
無くなってはいません。「デジタル化・AI導入補助金」に名前が変わりました。中小・小規模事業者のIT導入を支える柱は、そのまま続いています。
AIツールなら、何でも対象?
何でも、ではありません。対象になるツールや経費は制度で決まっています。買いたいツールが対象か、公募要領やツールの登録状況で確認してください。
補助率や上限は、いくらですか?
補助率・上限額は公募回ごとに見直されます。この記事では、変わりうる数字は断定していません。必ず最新の公募要領で確認してください。
前に一度もらいました。また使えますか?
使える場合もありますが、再申請のときの賃上げ要件が以前より厳しくなっています。給料をどう上げるかも含めて、早めに計画しておくと安心です。
他の補助金と、一緒に使えますか?
同じ経費に複数の補助金は、原則使えません。どれを優先するか、事前に検討しておくのが安全です。

「うちの規模でも使えるの?」「どの制度が合うか、整理したい」。そんな疑問は、一度、専門家に相談するのが最短ルートです。Ring'sでは、補助金選びから計画づくりまで一緒に考える伴走支援をしています。山口県・周南エリアの中小企業・小規模事業者を対象に、無料で相談を承っています。地元の会社が、AIで一歩ラクになる。その分の時間と体力が、次の一手に回る。それは、若い子が「この会社で働いてみたい」と思える理由にも、つながっていきます。無料相談から、お気軽にどうぞ。

荒木
合同会社Ring's / 山口・周南で中小企業の経営に伴走

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