「工場のエアコンもボイラーも、もう10年もの。電気代も上がる一方。補助金で入れ替えられんかね」。周南の社長さんから、よく出る相談です。答えは「使える補助金はある。ただし中身は年度で変わる」。この記事では、周南市の省エネ設備の補助金・対象になる設備・使うための約束・国の制度との合わせ方・そして毎年変わる情報の探し方まで、順番にまとめます。
01周南市に「省エネ設備の補助金」はある
周南市には、中小企業の省エネ設備の更新を助ける補助金があります。名前は「周南市中小企業等省エネ対策設備導入等支援補助金」。市内の中小企業が、古い設備を省エネ性能の高い設備に入れ替えるときに使える制度です。電気代の高騰で、問い合わせが増えている補助金です。
ねらいはシンプル。会社のエネルギーの使い方を減らして、光熱費の負担を軽くする。市の商工振興課が窓口になっています。
▷ 注意:この補助金は毎年、金額・対象・受付期間が見直されます。予算がなくなると、期間の途中でも受付を締め切ります。ここに書く数字は過去の実施回の目安です。今年度の中身は、必ず周南市の最新の募集案内で確認してください。
02いくら出る?何が対象?
過去の実施回では、補助の中身はこうでした。まずは表で見てください。
| 項目 | 過去の実施回の目安 |
|---|---|
| 補助率 | 対象経費の 1/2 |
| 補助上限 | 40万円 |
| 対象者 | 周南市内に事業所を持つ中小企業等(農林水産業・金融保険業などは対象外) |
| 使いみち | 今ある設備を、省エネ性能の高い設備に入れ替える費用(本体・工事・配線配管・運搬・撤去処分まで) |
対象になる設備は、だいたいこのあたりです。どれも「電気やガスをよく食う設備」が並びます。
| 対象になりやすい設備(例) | ここに注意 |
|---|---|
| 高効率のエアコン・空調 業務用の給湯器 高性能のボイラー 冷凍・冷蔵の設備 制御機能つきのLED照明 |
「今ある設備の入れ替え」が前提 中古品は対象外 新しく増やすだけの設備は対象外になりやすい |
▷ 注意:金額の上限・対象設備の細かい条件は、年度の募集案内で決まります。「うちのこの設備は対象になる?」は、発注する前に市の窓口へ一度確認するのが確実です。
03使うための3つの約束
この補助金には、守らないと出ない「約束」があります。過去の実施回では、この3つがはっきり決まっていました。
- 既存設備の入れ替えであること。今ある古い設備を、省エネの設備に更新する。まっさらな新設だけ、では通りにくい。
- 市内の業者に発注すること。工事・設置は、周南市内の業者へ。自社で施工する形(自社発注)は対象外でした。
- 先に申請してから動くこと。交付の決定が出る前に契約・工事を始めると、対象外になります。順番を守る。
3つめの「先に申請」が、いちばんの落とし穴です。「安くなるなら」と先に工事を頼んでしまうと、あとから補助金が付きません。動く前に、まず窓口です。
▷ コツ:設備の入れ替えを考え始めた時点で、市の商工振興課(0834-22-8819/shoko@city.shunan.lg.jp)に「今年度の省エネの補助金はありますか」と一本、電話を入れておく。募集の時期と枠を先に押さえられます。
04申請から入金までの流れ(図解)
市の補助金は、この順番で進みます。全体を先に見ておくと、段取りを間違えません。
▷ 注意:市の補助金も「後払い」です。工事代はいったん自社で払います。あとから補助分が戻る形。資金繰りも計画に入れておいてください。
05国の省エネ・設備補助金も見ておく
市の40万円だけでは、大きな設備投資には足りないこともあります。そんなときは、国の補助金も候補に入ります。省エネや設備更新に使える国の制度は、額の桁が違います。
| 制度 | だれ向け | 補助上限の目安 |
|---|---|---|
| 周南市 省エネ設備 | 市内の中小。設備の入れ替えを、手早く安くしたい | 40万円 |
| 省力化投資 補助金(国) | 人手不足を、機械や自動化で埋めたい | 750万〜8,000万円 ※規模による |
| 新事業進出・ ものづくり 商業サービス 補助金(国) | 新しい製品・サービスや、新分野に挑みたい | 2,500万〜 7,000万円 ※枠による |
国の補助金は、金額が大きいぶん、事業計画づくりがしっかり必要です。設備を「ただ入れ替える」だけでは通りにくく、「その投資で会社がどう伸びるか」を数字で語る計画が要ります。
▷ 注意:国の補助金の上限・補助率・締切は、公募回ごとに変わります。ここの数字は目安です。出す前に、必ず各制度の最新の公募要領で確認してください。
06国と市、どう選ぶ?
「市と国、どっちを使えばええん?」。やりたいことの規模で、入り口が変わります。
まず手早く更新したい
省エネ補助金
機械・自動化で埋めたい
省力化投資補助金
設備で攻めたい
ものづくり補助金
▷ 注意:同じ設備・同じ経費に、市と国の補助金を二重にかけることは、基本できません(同一経費の二重取りは不可)。組み合わせるなら「この設備は市、この投資は国」と、対象をきれいに分けるのが原則です。使う前に必ず確認を。
07補助金は年度で変わる。探し方のコツ
市の補助金でいちばん大事なのは、「今年、あるかどうか」を自分で確かめる力です。去年あった補助金が、今年は形を変えたり、なくなったりします。逆に、新しい枠が生まれることもあります。この順番で見てください。
だいたいの流れも、頭に入れておくと動きやすいです。市の補助金は、年度の初め(春)に募集が始まり、予算がなくなり次第、締め切ることが多いです。
▷ 注意:時期は年度によって前後します。上の並びは一般的な流れの目安です。実際の募集開始日・締切日は、その年度の案内で必ず確認してください。