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ものづくりと新事業進出は統合された。2026年、選ぶのは「3つの枠」

荒木 🗓 2026.08.07 ⏱ 約8分
制度・補助金 ものづくり × 新事業進出は統合。
2026年、選ぶのは「3つの枠」。
2026
目次
  1. ものづくりと新事業進出は、統合された
  2. 3つの枠を、表で見比べる
  3. いくら出て、何に使える?(対象経費)
  4. 上限を上げる「賃上げ特例」と守る約束
  5. 申請から入金までの流れ(図解)
  6. 第1回の締切(時系列)
  7. 採択される計画と、よくある不採択
  8. よくある質問

「ものづくり補助金と新事業進出補助金、うちはどっち?」。周南でよく聞かれた質問です。2026年、この2つは1つに統合されました。この記事では、新しい制度の中身・どの枠を選ぶか・いくら出て何に使えるか・申請の流れ・落ちる理由まで、順番に、わかりやすくまとめます。

01ものづくりと新事業進出は、統合された

2026年まで、よく似た補助金が2つありました。「ものづくり補助金」と「中小企業新事業進出補助金」。どちらも設備投資に使えて、名前も中身も近い。周南の社長さんからも「うちはどっちを出せばええん?」という質問が、いちばん多かったところです。

2026年度、この2つは「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」という1つの制度に統合されました。第1回の公募要領は、2026年6月29日に公開されています。もとの中小企業新事業進出補助金のほうは、第4回の公募で受付を終了。これからの新規の申請は、統合された新しい制度が窓口になります。

▷ 注意:制度が大きく変わったばかりです。ネットの古い記事は、まだ「2つの補助金のどっち?」という前提で書かれているものが多い。去年の記憶や古い資料で判断せず、必ず最新の公募要領で確認してください。

02新しい制度は「3つの枠」。表で見比べる

1本にまとまっても、中身は3つの枠に分かれています。やりたいことで、選ぶ枠が変わります。まずは表で見比べてください。

こんな会社向け補助上限賃上げ特例補助率
革新的新製品・
サービス枠
今の事業を、もっと強くしたい(旧・ものづくり補助金に近い)2,500万円3,500万円中小 1/2
(地域特例 2/3)
小規模 2/3
新事業進出枠別の分野に、新しい柱を立てたい7,000万円9,000万円中小 1/2
(地域特例 2/3)
グローバル枠海外の市場を狙いたい7,000万円9,000万円中小 2/3

選び方はシンプルです。やりたいことで、枠が決まります。

「うちは、何がやりたい?」で枠が決まる
今の事業を、
もっと強くしたい
革新的新製品・
サービス枠
別の分野に、
新しい柱を立てたい
新事業進出枠
海外の市場に、
出たい
グローバル枠

▷ 注意:上限額・補助率・賃上げ特例の条件は、公募回で変わります。ここの数字は第1回の公募時点の目安です。出す前に、必ず最新の公募要領で確認してください。

選ぶのは、補助金じゃない。
3つのの、どれか。

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03いくら出て、何に使える?

枠が決まったら、次は「何に使えるか」。ざっくり言うと、機械や設備、システムを入れるお金が中心です。「人を雇うお金」や「研修のお金」ではありません。

使えるお金(例)使いにくい・対象外(例)
機械装置・システム構築の費用
設計や試験などの外注費
設備の導入にかかる費用
社員の給料・研修費
今ある製品を「ただ増産するだけ」の投資
廃業にかかる費用

審査では、建物を建てるより、機械やシステムに投資する計画のほうが評価されやすいと言われます。

▷ 注意:対象になる経費・ならない経費は、枠と公募回で細かく決まっています。買いたいものが対象か、必ず最新の公募要領で確認してください。

04上限を上げる「賃上げ特例」と、守る約束

どの枠にも出てきた「賃上げ特例」。上限額を上げてもらえる代わりに、給料をちゃんと上げますよ、という約束です。中身は2つ。

通常の上限(例:新事業進出枠)
7,000万円
賃上げ特例を使うと
9,000万円

ここで大事な注意です。約束した賃上げが達成できないと、補助金を返すことになります。上限が上がるのは魅力ですが、背伸びは禁物。あとで苦しくなっては元も子もない。自社の体力に合わせて、守れる範囲で決めてください。

▷ 注意:賃上げ特例の細かい計算方法は、公募要領で定められています。ここは制度の要になる部分なので、数字は必ず一次情報で確認してください。

05申請から入金までの流れ(図解)

はじめての人がいちばんつまずくのが、この流れ。全体を先に見ておくと、段取りが組めます。

STEP 1
GビズID プライムを取る
電子申請に必須。発行に日数がかかる。まずここから、早めに。
STEP 2
事業計画書をつくる
何を、なぜ、どう伸ばすか。数字で語る。ここが本番。
STEP 3
電子申請
締切ぎりぎりは混む。数日前に出し終える。
STEP 4
審査(口頭審査あり)
社長本人が「なぜこの事業か」を自分の言葉で語れるか。
STEP 5
交付決定
ここで初めて「やっていいよ」の合図。
STEP 6
事業を実施
交付決定より前の発注・契約はNG(事前着手)。順番厳守。
STEP 7
実績報告 → 入金
後払い。報告の期限を過ぎると受け取れない。

▷ 注意:お金は「後払い」です。先に自社で立て替える必要があります。資金繰りも、計画に入れておいてください。

06第1回の締切(時系列)

第1回の公募スケジュールは、こう決まっています。

2026.6.29
公募開始
2026.9.30
申請の受付開始
2026.10.30(金)18:00
応募の締切
1秒でも過ぎたらアウト。数日前に出し終える段取りで。
2027.1 ごろ
採択の発表

締切当日の午後6時を1秒でも過ぎると、受け付けてもらえません。電子申請はぎりぎりに混みます。数日前には出し終える段取りで動いてください。

出す前に、この順番でチェックしてみてください。

07採択される計画と、よくある不採択

審査で見られるのは、だいたいこの3つです。

逆に、落ちるパターンもはっきりしています。

▷ 注意:計画書は、AIに"下書き"までは頼めます。でも、口頭審査で語るのは社長自身。丸投げでは通りません。

08よくある質問

ものづくり補助金は、もう使えないの?
名前としては統合されました。新しく申請するなら「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」が窓口です。旧・中小企業新事業進出補助金は、第4回で受付を終了しています。
何人くらいの会社が対象?
中小企業が対象です。応募の時点で、従業員が最低1人は必要(0人は対象外)。補助の上限は、枠や従業員の規模でも変わる場合があるので、公募要領で確認してください。
建物は建てられる?
機械やシステムへの投資が主軸として評価されやすいです。建物が中心の計画は、弱く見られがち。使えるお金の中身は、必ず公募要領で確認を。
お金は先にもらえる?
後払いです。交付決定 → 事業を実施 → 実績報告 → そのあと精算、の順。交付決定より前の発注・契約はできません。
落ちる一番の理由は?
新しさのなさ(既存の増産だけ)、事前着手、実績報告の遅れ、テンプレのままの計画書。この4つが多いです。
荒木
合同会社Ring's / 山口・周南で中小企業の経営に伴走