会議の議事録を、AIで作る
中小企業の使いどころと、始め方
「会議は終わったのに、議事録が終わらない」。中小企業でいちばん最初にAIを入れて、いちばん喜ばれるのが議事録です。録音から文字起こし、要点のまとめ、決まったことと宿題の切り出しまで、下ごしらえはAIに任せられます。人がやるのは、最後の確認だけ。ここでは、その使いどころと始め方を書きます。
よくある困りごと
- 会議のあと、議事録づくりに1時間かかる
- 書く人によって、粒度も書式もばらばら
- 「言った・言わない」で、あとから揉める
AIに任せられるところ・人が残すところ
全部を任せようとすると、たいてい失敗します。線を引くのが先です。
始め方(4ステップ)
いきなり全社に入れないでください。1つの業務で、人が見ながら小さく回すのが王道です。
使う道具の種類
製品名ではなく、種類で押さえてください。道具は入れ替わりますが、種類と役割は変わりません。
| 道具の種類 | できること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 文字起こしの道具 | 音声を文字にする。話者を分けられるものもある | 方言・専門用語は取りこぼす。用語集を渡すと精度が上がる |
| 要約・整形の道具 | 長い文字起こしを、要点と宿題に整理する | 書式のひな形を渡さないと、毎回ばらつく |
| 会議ツール内蔵の機能 | オンライン会議の録画から自動で作る | 対面の会議には使えない。録音は別に用意する |
よくあるつまずきと、直し方
| つまずき | 直し方 |
|---|---|
| 録音が聞き取れず、精度が出ない | マイクを話す人の近くに。1台をテーブル中央に置くだけでも変わる |
| 要約が薄い・的外れ | 「決定事項」「宿題」「担当」「期限」を必ず出す、と指示に書く |
| 固有名詞が毎回まちがう | 社名・商品名・略語の一覧を、毎回いっしょに渡す |
| そのまま配ってしまう | 配る前に人が1分だけ確認。数字と名前だけでいい |
費用と、補助金の使いどころ
議事録づくりの道具は、月あたり数千円から使えるものが多いです(目安)。会計や受発注のシステムとまとめて入れるなら、デジタル化・AI導入補助金の対象になる場合があります。
補助金の使い方は、デジタル化・AI導入補助金の記事と、補助金の窓口 やまぐちで詳しくまとめています。市町ごとに使える制度は市町別の一覧から。
よくある質問
- 会議の録音をAIに渡して、情報は大丈夫ですか?
- 使う道具によって、入力した内容の扱いが違います。学習に使われない設定にできるものを選び、社外秘や個人情報を含む会議は渡さない、という線引きを社内で決めてください。取引先が入る会議は、録音の同意を先に取ります。
- 方言や専門用語が多いのですが、使えますか?
- 使えますが、そのままだと取りこぼします。社名・商品名・略語・現場の言い回しを一覧にして、毎回いっしょに渡すと精度が上がります。最初の2〜3回は、人の議事録と見比べて調整してください。
- どれくらい時間が減りますか?
- 会議1回あたり45〜60分かかっていたものが、10分前後になる例が多いです(目安)。減った分をゼロにするのではなく、「決まったことをすぐ配る」に使うと、会議そのものが速くなります。
- 何から始めればいいですか?
- いちばん頻度の高い定例会議、1つだけで試してください。1回分をAIに通して、いつもの議事録と見比べる。ここで「使える/使えない」が判断できます。
「うちの場合、どこから始める?」60秒で見立てます。
困りごとを2つ選ぶだけ。合う入口と、始め方の順番をご案内します。設計から実行まで一緒に進める外部CDO(月額)もあります。
ほかの業務も見る
AI活用ガイド トップ / CDO代行(外部CDO) / AI内製化 育成プログラム / AIエージェントとは?やさしく説明
※ この記事は、山口・周南の中小企業の現場をもとにした一般的な進め方の説明です。時間の短縮などの数字は目安で、業種や業務の中身によって変わります。道具の仕様・料金・データの扱いは、必ず提供元の最新の情報でご確認ください。