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求人を出しても、電話が鳴らん。中小企業の社長がやりがちな3つの勘違い

松添 栞士郎 🗓 2026.08.07 ⏱ 約9分
採用 求人を出しても応募が来ない。
その原因は、3つの勘違い。
目次
  1. 応募が来ないのは、会社のせいじゃない
  2. 勘違い①「もっといい求人サイトを使えば、来てくれる」
  3. 勘違い②「給料を上げれば、応募が増える」
  4. 勘違い③「採用さえできれば、あとは現場で育つ」
  5. 勘違い vs 正解を、表で見比べる
  6. お金をかけずに、今日から直す3つ
  7. 地元の学生と、ちゃんとつながる
  8. もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース
  9. よくある質問

「求人を出しても、電話が一本も鳴らんのよ」。周南の社長さんに、何回言われたか分かりません。求人サイトに何十万も払った。給料も上げた。それでも応募ゼロ。先に、ひとつだけ言わせてください。応募が来ないのは、あなたの会社が悪いからじゃありません。やり方が、今の若い子の動き方に合ってないだけ。お金をかけるより先に、やることがあります。よくある3つの勘違いと、その直し方を、順にいきます。

01応募が来ないのは、会社のせいじゃない

応募ゼロで悩む社長さんには、共通点があります。「もっといい方法にお金をかければ、来てくれるはず」。この発想で、求人サイトを増やし、給料を上げ、それでも変わらず、疲れていく。うちも同じ現場で悩んできたから、きれいごとは書きません。まず、この3つの勘違いを、正体から見ていきます。

02勘違い①「もっといい求人サイトを使えば、来てくれる」

1求人票を見て、気になるここではまだ応募しない2会社名でスマホ検索公式サイト・社長の顔・働く人・口コミ・インスタ3「なんか微妙」なら画面を閉じる応募ボタンを押す前に、静かに離れる
図:若い子は、求人票の前に会社をスマホで調べる

周南の建設会社の社長さん。1年で、求人サイトをいくつも試しました。合わせて1年で140万円。応募はぽつぽつ来ても、採用はゼロ。ひとり採れても、半年で辞めた。社長の口ぐせは「最近の若い子は、何を考えとるか分からん」。

ここに、大事な見落としがあります。今の若い子は、求人票だけを見て応募しません。気になったら、まず会社名でスマホ検索する。公式サイト、社長の顔、働いている人の様子、口コミ、インスタ。この順で見て、「なんか微妙やな」と感じたら、応募ボタンを押す前に画面を閉じます。

会社のネット上の見え方が古いままだと、求人広告にいくらお金をかけても応募は来ません。広告費の前に、見られる場所を整える。そこが先です。

▷ ここがコツ:一度、自分の会社名でスマホ検索してみてください。若い子が見ている画面が、そのまま出てきます。5年前のまま止まっていたら、そこが最初の直しどころ。

03勘違い②「給料を上げれば、応募が増える」

周南の卸売会社。社長は思い切って、営業の月給を20万円から25万円に上げました。応募は月1件から月3件へ、たしかに増えた。入ったのは3人。ところが1人は3ヶ月で「思っていた仕事と違う」。1人は半年で他社へ。残った1人も、いちばんの理由は「給料」。

社長のことばが、すべてを言っています。「給料で釣ると、給料で辞める。もっと払う会社が出たら、すぐ行く」。

求職者が会社を選ぶ決め手は、給料だけではありません。転職の決め手を聞いた調査では、上位に来るのは仕事内容・やりがい、会社の雰囲気・人間関係。給与・待遇は、その次に来ます。上の2つは、お金では伝わりません。だから、みんな会社のネットを見に来ます。

▷ ここがコツ:給料で勝負すると、体力のある大企業に必ず負けます。中小の武器は「顔が見えること」。誰と、どんな空気で働くか。それが伝わる会社が、地方では強い。

04勘違い③「採用さえできれば、あとは現場で育つ」

周南の介護施設。半年かけて、念願の20代スタッフを採用しました。ところが入社後の現実は、こうでした。

採用にかけたお金と時間、約80万円が、3ヶ月で消えました。ここでの見落としは、はっきりしています。「採用」と「定着」を、同じものだと思っていること。採用にはお金と時間をかける。でも入った後のフォローは、現場任せ。これでは辞めます。

採用と定着は、まったく別の仕事です。並べて見てください。

くらべる採用定着
やること求人票・面接・ネット上の見え方最初の受け入れ・1ヶ月と3ヶ月の面談・困ったとき相談できる相手
効くタイミング入る前入った後
手を抜くと応募が来ない入っても、辞める

多くの会社が「採用に5、定着に1」の配分になっています。これを逆にする。「採用に3、定着に7」。それだけで、人が辞めなくなります。

ありがちな配分(採用 : 定着)
5 : 1
辞めなくなる配分(採用 : 定着)
3 : 7

▷ 注意:辞めた理由を「本人の甘え」で片づけると、次も同じことが起きます。最初の3ヶ月に、ちゃんと話を聞く場が一回でもあったか。そこだけ、振り返ってみてください。

給料で釣ると、給料で辞める
中小の武器は、顔が見えること。

05勘違い vs 正解を、表で見比べる

3つの勘違いと、その直し方を、並べて見てください。やりがちなことの反対側に、答えがあります。

つい、こうしがち(勘違い)本当は、こう直す(正解)効くところ
求人サイトを
増やす
ネット上の見え方を整える。会社名で検索して出る画面を、若い社員と一緒に見直す応募が入り口で消えるのを止める
給料を
上げる
やりがいと雰囲気を、言葉と写真にして伝える。誰と、どんな空気で働くかを見せる給料以外で選ばれる理由を作る
採用できれば
あとは現場
採用と定着を分けて設計する。最初の1ヶ月・3ヶ月に面談を入れる入った人が辞めなくなる

お金の話は、この後で十分です。まずは、右側の列から手をつけてください。

「うちの場合、どこから直せばいい?」
周南の現場に合わせて、いっしょに考えます。

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06お金をかけずに、今日から直す3つ

1会社名でスマホ検索若い社員と一緒に、出てくる画面を見る2見え方を直す社長の顔と、働く人の様子を1枚でも載せる3入った後の面談を入れる1か月・3か月に、5分でいい
図:広告にお金をかけるのは、いちばん最後でいい

3つの勘違いに共通するのは、「会社の見え方」と「入った後」です。ここを、お金をかけずに整える。まずはこの3つから。

順番も大事です。広告にお金をかけるのは、いちばん最後でいい。この流れで動いてください。

STEP 1
会社名でスマホ検索
若い社員と一緒に、出てくる画面を見る。若い子が見ている画面と同じ。
STEP 2
見え方を直す
古い情報を新しく。社長の顔と、働く人の様子を1枚載せる。
STEP 3
求人を出す
見られる場所を整えてから、広告にお金をかける。順番はここ。
STEP 4
入った後の面談
1ヶ月と3ヶ月に、5分でも話を聞く場を入れる。定着はここで決まる。

これだけで、応募と定着は変わります。立派なものは要りません。人が見えるだけで、印象は変わります。

07地元の学生と、ちゃんとつながる

見え方を整えたら、次にできることがあります。地元の学生と直接つながる仕組みを持つこと。うちがやっている周南圏域特化の採用アプリ「社長の顔」も、そのひとつです。数字で見ると、こうなっています。

大手の人材紹介だと、採用ひとりで年収の3割。数十万から百万円かかることもあります。地元に特化して、顔の見える採用に振り切ったのが「社長の顔」です。合う・合わないはあるので、まずは自社の見え方を整えることから、で十分です。

▷ ここがコツ:地方の中小企業は、大企業のマネをする必要はありません。若い子が見ているのは、会社の物語と、そこにいる人。そこで勝負できるのは、むしろ小さい会社の方です。

08もう一歩くわしく:用語・つまずき・ケース

用語を、かみ砕く

用語この記事での意味
見え方会社名でスマホ検索したときに出てくる画面。公式サイト・社長の顔・口コミ・SNS
給料で釣ると給料で辞める決め手が給料だけだと、もっと払う会社に移る
採用と定着入るまでと、入ったあと。別のもの。定着のフォローが抜けると採用費が消える
社長の顔(アプリ)周南圏域特化の採用アプリ。学生と地元企業を直接つなぐ。月3万円から、紹介手数料なし

よくあるつまずきと、直し方

つまずき直し方
求人サイトを増やす若い子は求人票の前に会社を検索する。見え方が先
給料だけ上げる仕事内容・雰囲気・人間関係が上位。給料はその次
入った後は現場任せ最初の1か月・3か月に5分の面談を入れる
自社の検索結果を見たことがない若い社員と一緒に、会社名で検索してみる
1会社名でスマホ検索若い社員と一緒に、出てくる画面を見る2見え方を直す古い情報を消す。社長の顔と働く人の様子を1枚3入った後の面談を入れる1か月・3か月に5分4最後に、広告ここまでやってから。順番を逆にしない
図:お金をかける前にやる順番

ケースで見る(仮の例)

周南の設備工事会社(社員22名・仮の例)。年140万円を求人サイトに使い、採用ゼロ。若い社員と一緒に会社名で検索すると、出てきたのは古いタウンページ情報と、社名の似た別会社。

お金をかけずに3つ。社長の顔写真と働く人の様子を1枚ずつ載せた。採用サイトを作り直すのではなく、今あるページの古い情報を消して新しくした。入社1か月・3か月の面談を5分ずつ入れた。

半年後、求人サイトの費用は半分にしたのに、応募は増えた。「社長の顔が見えたから」と言った学生がいた。採用の最初の一歩は広告ではなく、見え方です。

▷ ここだけは
  • 会社名でスマホ検索。若い子が見る画面を見る
  • 給料は後。仕事と雰囲気が先
  • 入った後の5分面談。定着まで含めて採用

09よくある質問

求人サイトにお金をかけても、応募が来ないのはどうして?
今の若い子は、求人票を見て気になると、まず会社名でスマホ検索します。公式サイトや社長の顔、働く人の様子が古いまま、または出ていないと、応募ボタンの前で画面を閉じます。広告費より先に、見られる場所を整えるのが近道です。
給料を上げても、人が定着しないのは?
給料で入った人は、もっと払う会社が出ると移ります。会社選びの決め手は、仕事のやりがいや職場の雰囲気が上位に来ます。給料以外で選ばれる理由を、言葉と写真で見せることが効きます。
会社の見え方は、何から直せばいい?
まず自分の会社名で検索して、出てくる画面を若い社員と一緒に見てください。社長の顔と働く人を1枚載せる、Googleマップの口コミに返信する。ここから始めれば十分です。
「社長の顔」は、普通の求人サイトと何が違う?
周南圏域に特化した採用アプリです。登録学生753人、利用企業15社、会った学生とは面接率100%。料金は月3万円から、採用できても紹介手数料はゼロ。地元の、顔が見える採用に振り切っているのが違いです。
うちみたいな小さい会社でも、若い子は来る?
来ないのではなく、見えていないだけのことが多いです。顔と人を出すだけで、電話が鳴りはじめた会社を何社も見てきました。地方の小さい会社ほど、物語と人で勝負できます。
松添 栞士郎
合同会社Ring's 代表 / 山口・周南で中小企業の経営に伴走
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