「補助金を出そうとしたら、GビズIDがなくて先に進めんかった」。周南で、毎年のように聞く声です。GビズIDは、多くの補助金の電子申請で最初に必要になるID。取るのに日数がかかるので、公募が始まってから慌てると間に合いません。この記事では、種類の違い・取り方・必要なもの・かかる日数を、順番に、表と図でまとめます。
01GビズIDって何?なぜ補助金に要るのか
GビズIDは、国が用意した法人・個人事業主むけの共通ログインIDです。1つのIDとパスワードで、いろんな行政サービスにログインできます。補助金の電子申請システム「jGrants(Jグランツ)」も、その1つです。
多くの補助金は、いまや電子申請が基本です。紙で出す窓口は、どんどん減っています。電子申請の入口が、このGビズID。ここが用意できていないと、計画書がどれだけよくても、そもそも申請ボタンにたどり着けません。
▷ 注意:GビズIDは、あくまで「入口のカギ」です。取れば補助金がもらえる、というものではありません。カギを用意したあとに、事業計画書づくりという本番が待っています。
023つの種類を、表で見比べる
GビズIDには3つの種類があります。「エントリー」「メンバー」「プライム」。補助金の電子申請で必要になるのは、原則「プライム」です。まずは違いを表で見てください。
| 種類 | だれ向け | 審査 | できること |
|---|---|---|---|
| プライム | 法人の代表者・個人事業主 | あり | すべての行政サービスが使える。従業員用の「メンバー」も作れる。 |
| メンバー | 会社の従業員 | — (代表が発行) | 使える範囲は限られる。プライムを持つ会社が作る。 |
| エントリー | だれでも | なし | その場で作れる。使える範囲は狭い。オンライン申請のみ。 |
補助金を出す社長さん・個人事業主が取るのは、いちばん上のプライムです。審査がある分、発行までに日数がかかります。ここを見落とすと「間に合わない」に直結します。
03あなたに要るのは、どれ?
迷ったら、この分かれ道で決めてください。
補助金を申請する
手続きを分担する
試しに使いたい
▷ コツ:補助金の申請なら、まずプライムを1つ。事務担当が別にいるなら、あとから「メンバー」を足せます。最初の1本は、必ずプライムから。
まずプライムという、入口のカギ。
04プライムの取り方(オンライン/書類)
プライムの申請には、2つのやり方があります。オンライン申請と書類申請。どちらを選べるかは、マイナンバーカードを持っているかなどで変わります。中身を表で見比べてください。
| やり方 | 主に必要なもの | 審査の期間(目安) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| オンライン申請 | 代表者のマイナンバーカード/読み取るスマホ | 速やか | マイナンバーカードを持っていて、早く取りたい人 |
| 書類申請 | 申請書+法人の印鑑証明書(登録印で押印)を郵送 | 最大1か月 | マイナンバーカードを使わない・使えない人 |
大きな違いはスピードです。マイナンバーカードを使うオンライン申請なら、審査は速やかに進みます。郵送する書類申請は、混み具合によって時間がかかります。急ぐなら、まずオンラインで取れないかを確認してください。
▷ 注意:審査期間や必要なものは、制度の見直しで変わります。書類申請の審査は「最大2週間」から「最大1か月」に延びた経緯もあります。日数や書類は、必ず最新の公式サイト(gbiz-id.go.jp)で確認してください。
05取得の流れ(図解)
はじめての人がつまずくのが、この流れ。全体を先に見ておくと、段取りが組めます。
▷ 注意:書類申請は、記入漏れや押印忘れがあると差し戻しになります。差し戻されると、もっと日数がかかります。出す前に、申請書と印鑑証明書を二重チェックしてください。
06発行までにかかる日数の目安
いちばん怖いのが、この「待ち時間」の読み違いです。締切から逆算して、早めに動いてください。
書類申請だと、混んでいる時期は1か月近くかかることがあります。公募が始まってから動くと、審査を待つ間に締切が来ます。公募開始の前に取り終えておくのが、いちばん安全です。
▷ 注意:ここの日数は目安です。時期や制度の見直しで変わります。最新の処理期間は、公式サイト(gbiz-id.go.jp)で確認してください。
07「間に合わない」を防ぐ準備のコツ
取得でつまずく理由は、だいたい決まっています。先に手を打っておけば防げます。
- 公募を待たずに、先に取る。補助金を出す気があるなら、GビズIDは今のうちに。入口のカギは、いつ用意してもいい。
- 印鑑証明書の期限を確認する。書類申請では、発行から日が浅いものが求められます。古いと出し直しになります。
- 法人番号を手元に。国税庁の法人番号公表サイトで無料で調べられます。申請時に使います。
- SMS認証の電話番号を決めておく。ログインのたびに使います。担当者の異動や機種変更で番号が変わっていないか要注意。
- 会社のメールアドレスを使う。フリーメールは迷惑メールに振り分けられやすい。通知を見落とさないために。
▷ コツ:GビズIDが取れても、それはスタート地点です。次は事業計画書づくり。ここに時間がかかります。カギを早く用意して、本番の計画に時間を回してください。